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振り込め詐欺と金融商品

一向に減らない振り込め詐欺を見て思うこと。電話の内容にパニクって冷静な判断を失ったケースが多いのだろうけど、根本は、人を簡単に信用してしまう、ということなんでしょうね。

詐欺ではないけれど、銀行や証券会社で、勧められるままに金融商品を買うのも、金融業界に身を置く相手に対する絶大な信頼(=その道に詳しい人が言う事なら間違いない)があるからでしょう。そして、一番多いと思われるのは、自分ではよくわからないから、という丸投げな態度によるもの。振り込め詐欺にはあってなくても、割高な金融商品を買って損をしている顧客(特に高齢者)は山のようにいるだろうな、と。

 

実は自分も20代の若かりし頃、証券会社の人に勧められるまま、よくわからないまま、投資信託を買った経験があります。上に書いた、絶大な信頼&丸投げな態度というのは、まさしくあの頃の自分のことです。

当時、コツコツ貯めた貯金が400万ありました。20代にとっては大金です。そして、ここまで溜まったら何とか効率よく運用したい、と思い、証券会社に足を運んだ訳です。おそらく、定年を迎え数千万の退職金を得た人と同じ心境だったのかもしれません。退職金を何とかしなきゃ、と思って、一括投資するのは一番やってはいけないことだと言われますが、私はまさに、それをやったんですよねー。400万全額、投資しました。その結果、買ってからどんどん下がり、最終的には120万の損を出して売却しました(泣)。今思えば、売却を勧められたわけではないので、そのままホールドしておけばよかったんですが、日増しに増える損に怯えてしまったんですね。まぁ、勉強もしてない初心者なんてそんなものでしょう。そして、二度と投資はしない、と、投資に背を向けて長年過ごしてしまいました。何年もかかってようやくその傷(?)も癒え、自分なりに学びながら、資産運用を開始するに至りました。

若くして、定年後のサラリーマンや、小金持ちの高齢者を疑似体験した私は、当時得た教訓、自分が納得出来ないものは買わない、ことだけは念頭に置いています。