「29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた」を読んで
投資を始める前に読んでいたブログの一つが、ittinさんのブログでした。
独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ
彼女の本が出版されたということで、インデックス投資家界隈は大騒ぎになり、あれよあれよと書評ブログが投稿されました。私はすっかり出遅れてしまいましたが、遅ればせながら感想を書いておきたいと思います。ネタバレも含みますので、読みたいと思っている方はご注意を。
①疑問1:一人暮らしで、そしてこの若さで、なぜ2000万も貯められたのか?
→就職する前からしっかり考えている。例えば、福利厚生に家賃補助のある会社を選んだのは、「固定費削減」の考え方が既にあったから、とのこと。
②疑問2:若いうちは節約より大事なことがあるのでは?
→節約してはいけないものとして、交際費、自己投資費、教育費を挙げている。人との交流や自己投資は、若い頃は特に大事ですね。ちゃんとツボを押さえてらっしゃる。
③疑問3:生活費の計算方法は?
→生命を維持するために最低限必要なコストを試算し、生存に必要なコスト、人生を楽しくするためのコスト、といった、自分なりの「ものさし」を持つ。ちなみに筆者の最低限必要なコストは1ヶ月あたり「家賃+4万円」、楽しむためのコストをプラスすると、家賃以外で7万から10万円程度、とのこと。
④疑問4:余計なお世話だが会社にバレても大丈夫か?
→別件で調べたようですが、就労規則に「副業・副収入を禁止する」文言がないことを確認済み。なお、確定申告の際は、印税分の住民税を普通徴収とすればより安全ですね。
他には、短期的な考えでは無駄な支出をしてしまう可能性が高い(いたた)、見直しをしない家計簿は意味がない(あいたた)などの耳の痛い話もありました。投資については、早めに投資を始めてお金に触れる時間が長くなる=学習する時間を増やすこと、○○向け商品とは○○に買ってもらいたい商品であり○○に当てはまる人が買っても儲かるとは限らない、金融機関にとって不都合な情報は極小文字で書いてあるので読み込むことが必要、など、ふむふむと頷ける箇所も数多かったです。
一言で言うと、「自分が20代の時に出会いたかった本」であり、若い方にはぜひ読んでもらいたい本であります。会社の本棚にこっそり献本しようかな(笑)。