米国アパートの郵便受けとNetflixの話
米国在住時代の話を一つご紹介します。
アメリカのアパートの郵便受けはちょっと変わっています。写真がないかなと思ってググっていたら、詳しく書かれたブログを発見しました。
便利なアメリカのアパートの郵便受けjapankansas.wordpress.com
(aiさん、リンクの許可ありがとうございました)
このブログにあるように、郵便屋さんはアパートにやってきて、ガバッと、全居住者の郵便受けを開けることが出来ます。(居住者は自分のBOXだけを鍵で開けるようになってます。)OUTGOING MAILというBOXがまた便利で、ポストまで行かなくても郵便物を出すことが出来ます。郵便物の受取と出状が1カ所で可能なんですね。
それと、Netflixがどう結びつくのか。
郵便受けに、Netflixのちらしがよく入るようになり、これは安いし便利と思い、すぐに利用を開始しました。当時は、DVDを借りて(1ヶ月に数ドルの定額を支払い数本まとめて借りる)、好きな時に返却袋に入れて送り返す、というシンプルなスタイルが主流でした。数ヶ月が過ぎたある日、アパートで郵便屋さんの仕分け作業をたまたま目にした時、なんと、居住者のほとんどの郵便受けに、見覚えのある、Netflixの赤い袋が投入されていました。
オンラインストリームサービスも開始されてはいましたが、先述の便利な郵便受け事情もあり、DVDを借りて返すほうが、手軽で手早かったのです。むしろネット環境がイマイチで、2007年頃日本では既に光ファイバー100MBが当たり前でしたが、アメリカはまだADSLが主流でした。
Wikipediaによると、2007年には通算10億枚のDVDを出荷したそうですが、まさに、その時代を目の当たりにしていました。当時の売上高は12億ドルでした。その後ビジネスの主軸をストリーミングサービスに変え、リーマンショックを物ともせず、2015年には売上高68億ドルを達成。メガ企業へと成長を遂げていきました。
(このサービスは受けるに違いないと確信していた私でしたが、投資することまでは思いつかなかったんですねぇ、ははは。買ってたら今頃は、ねぇ。)
アメリカ人が株の投資に熱心なのは、時代を作る巨大企業が自国で生まれるのをいくつも見てきたからかもしれませんね。