It's not brain surgery (難しくないさ)
http://www.someecards.com/usercards/viewcard/MjAxMi0zNTFkMzRmMDA0NmMwYTAw
久々の英語ネタです。
業務のアウトソース化を実現するため、打ち合わせをしていた時の話です。アウトソースによって、私は自分の部下達を解雇せざるを得ない状況にありました。とても辛い作業でしたが、参加者の一人が、"It's not brain sugery, we can do this." と発言。いや、そりゃ確かに脳外科手術やろうってわけじゃないけど、アメリカ人ってのはずいぶん大げさな表現するな(苦笑)、と、文字通り受け取っていたのです。
実はこれ、英語の慣用句だったんですね。同様に、"it's not rocket science"という言い方もあります。難しく大事に捉えず、冷静になって考えよう、ということで、消極的、悲観的なムードを打破する効果があります(私のように、慣用句であることを知らなかった人間に対してはむしろ逆効果でしたが。)
私は、何の落ち度もない優秀な部下達に解雇を告げ、実際のプロジェクト作業にはあまり関わることなくその職場を去ったのですが、打ち合わせの際、その言葉を発した人自身も、部下をリストラした経験がありました。きっと、私の心情も察してくれていたことと思います。
厳しいです、アメリカは。友人の会社で実際起きたことですが、ある日突然、同僚がクビを言い渡され、1時間以内に私物をまとめるように言われ、監視を受けながら荷物をまとめて出て行ったそうです。犯罪者か?いやいや、全く普通の人です。パフォーマンスの悪さが目立っていた、というだけの話。
あらら、なんだかちょっと暗い話になってしまいましたが・・・(苦笑)。
この慣用句は、例えば、何か新しいことを始めようとしている人に「大したことないよ、やってみたら」とやる気を促す時にも使えますし、会議などで話がややこしくなった時に「そんな複雑な話じゃない」と一石を投じたい時にも使えます。
以上、現地で覚えた、便利な表現のご紹介でした。