人生もお金も海外分散する話

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商品の選択肢が多いのはいいことか?

以前、外国人旅行客を必ず連れて行くスポットとして、デパ地下をあげました。

外国人が喜ぶ東京のおすすめスポット - 人生もお金も海外分散する話

デパ地下は、”バラエティ”豊かな日本を象徴している場所だと思います。日本人ってほんと、いろんな国の料理を食べますよね。学生の頃、友人がホームステイしていた、あるメキシコ系米国人家族の晩ご飯は、来る日も来る日も、タコスでした(苦笑)。子供が学校に持っていくランチパックは毎日サンドイッチなんてごく当たり前。どころか、サンドイッチを晩ご飯として用意した奥様に、旦那様が、"Thank you for cooking!"って言ってるのを聞いて、サンドイッチを料理として認めてくれる旦那さんってすごい、と思い、アメリカ人と結婚したら楽出来そうと思いまし、、、

 

・・・ケホケホ、えーと、話が横にそれましたが、食事に限らず、日用品でも家電でも車でもケータイでも、日本は商品の選択肢が多い国だなぁと思うんですね。日本人が飽きやすい国民性なのか、あるいは、企業側がそういう文化を作り出したのかはわかりませんが、消費者からすれば、選択肢が多いと楽しいと思う一方、選ぶのが大変、という側面もあります。

 

例えば家電。各社がしのぎを削って技術合戦し、次から次へと新しい商品を投入しますが、あまりにも選択肢が多いと、どれにしたらいいかわからなくなり、疲れたことありませんか?店員さんの話を聞いてると、ああ、そんな機能もあってすごいなぁ、と惑わされるけど、実はどうでもいい機能だったりするんですよね。あれ、メーカーの人が趣味でやってるんじゃないかなぁ。日本は単一民族ゆえ、難しくしても消費者がついていけるけど(どこかのケータイ会社のプランは複雑すぎて店員すら理解してないけど)、多種多様な民族が暮らす国相手では、とても売れないだろうなぁ。値段も高いし。

 

選ぶのが大変な一方で、多品種ゆえ回転が早く、選べなくなることもあります。例えばコンビニに置いてあるドリンクやスィーツ。気に入ってた商品がいつの間にかなくなってた、という経験ありませんか?利幅が少ない分、数打ちゃ当たる方式でいっぱい投入するのかもしれませんが、そこには開発コストも宣伝コストも労力もかかってるわけで。そんなに、毎年たくさんの新商品を作り続ける必要ってあるんでしょうかね?

 

私が魅力的だなと思う企業、応援(あるいは投資)したいと思う企業は、愚直にシンプルに、長年消費者から愛されるものを作り続ける会社、あるいは画期的な商品を生み出す会社です。前者の代表はコカコーラ。後者の代表はアップル。日本のメーカーはアップルを目指すのは難しいとしても、コカコーラのように商品の選択肢をやたら増やさず地味に力強い会社を目指すほうがいいんじゃないかな。高齢化社会が進む中、年寄り相手に複雑な商品を売る必要はないんじゃないかな。と私は思います。

 

<余談>

iPhoneiPadが爆発的に売れたのは、画期的な商品だったことはもちろん、

・デザインがいい(=デザインにお金かけない企業はダメ)

・直感的に使える(=マニュアル見ないと使えないような商品はダメ)

の2つを満たしていたから。日本のメーカーにはなかなか見当たらない。ただ、アップルのような会社はないけど、コカコーラのような会社はありますね。もし、そんな会社の配当性向が高ければ、喜んで投資するんですけどね・・。