人生もお金も海外分散する話

日常生活、海外生活、資産運用など思いつくまま語るブログ

米国の強さについて思うこと

今の役職に昇格した時、どんな仕事になるのかなと思っていたのですが、実際には、人手不足のため二つ下の等級の仕事を掛け持ちする程度に留まりました。最初は、物足りなさや疑問を感じていたりもしたのですが、まぁ、慣れって怖い。それなりに楽しさも見出し、日々業務をこなしています。見方を変えれば、年収に見合わない楽な仕事とも言え、ラッキーな話かもしれません。

 

海外駐在を経験した人達が、日本企業を辞めて外資系に転職した話をたまにツィッターで目にします。私も実は、一時期転職しようかなと考えてました。きっかけは、駐在中に経験したリストラです。リストラする側を経験し、つくづく嫌になった。米国だと正社員を簡単に解雇出来るのですが、うちは、長い人が多かったんですよね。長年会社に貢献した人達を大量に解雇する。あれには精神的にやられた。メンタルクリニックに電話して、英語で心情を吐露して、何とか踏ん張った。折しも、リーマンショックの頃の話です。部下の再就職に有利になるよう、多少脚色してrecommendation letterを書いたりして、何とか無事に再就職出来た時は本当に安堵しました。

 

帰国して日本企業の堅苦しさが嫌になって辞める。これもよくわかるのですが、私には更に、解雇の経験があった。帰国後、ろくな仕事もしないのに雇用を守られて呑気に雑談してる日本人正社員を見ていたら、本当に腹が立ったし、ますます日本企業が嫌になった。にも関わらず、結局転職しなかったのは、「日常に流された」から。しょうもない理由ですみません。時間が経ち、怒りも薄まり、生活に慣れていくうち、何も考えなくなった、というのが実情です。転職は、勢いがないと出来ない。勢いがあるうちにやるのが正解ですね。

 

その後の米国経済の復活は皆さんご承知の通りですが、その源泉はと言えば、私は米国で暮らす人々の強さにあると思っています。あの悲惨なリーマンショックを間近で見て、リストラされた人達がその後の米国経済を支えてきたんだと思うと、株価の値上がり以上に感慨深いものを覚えます。自分もその恩恵に預かっているわけですが、また経済が駄目になっても、あの強さがあれば、きっとまた復活できるでしょう。ということで、今後も米国投資を続けていきます。仕事以上に、淡々と。