人生もお金も海外分散する話

日常生活、海外生活、資産運用など思いつくまま語るブログ

マンションを買わなかった理由

一時期、マンション買いたい!という、熱病に取り憑かれていたことがあるのですが、結局、購入には至りませんでした。買わなかった理由は以下の通りです。

 

①ローンを背負う覚悟がない

②東京に骨を埋める覚悟がない

③投下する金額に見合う質量が得られない

④不動産価値の下落が恐い

⑤大規模改修が必要になったら揉めそう

⑥子供がいない

 

①低金利で借金して資産を持ち、高金利で賃貸に出せばリターンを得られる可能性もありますが、管理費や空室対策など他の手間とコストがかかります。一方、自分で住み続けるとなると、高い買物であるため、おそらく定年まで働き続ける覚悟が必要です。そんな先のことまでは見通せず・・。

 

②今は東京で楽しく暮らしてますが、この先ずっといるかどうかは・・。

 

③言うまでもありませんが、東京の物件は高い。地方出身者であり、海外生活も経験しているため、どうしても過去の居住環境と比較してしまいます。すると、悲しくなるんですよね・・。広さを求めるならちょっと離れればいいのですが、通勤で苦労したくなくて。

 

④いざとなったら、購入したマンションを売却することも出来ますが、思うような価格で売れなかったら?ローンの利息に固定資産売却損、一体いくら足が出るのか・・。

 

⑤将来もし大規模改修が必要になったら、住民の5分の4の賛成が得られるのか、修繕積立金は十分なのか、不安は尽きず・・。

 

⑥ま、悲しいかな、身軽ですよね・・。

 

熱病に浮かされていた頃は、欲しい気持ちが優先し、思考停止に陥っていました。当時は海外から戻ってきたばかりだったので、無意識に安住出来る場を探していたのかもしれません。一所に居を構えれば、今後短期的に海外で暮らすことがあっても、”戻る場所”があれば安心出来る、と思ったのかもしれません。

 

あと、動物的本能でしょうかね。自分の”巣”が欲しい、というのはおそらく、太古の昔から刻み込まれた女性のDNAがそう思わせるんじゃないかと。家やマンションを買おうと言い出すのは大概、奥さんからのほうじゃないですか?

 

実は、実際にマンションをいくつか見に行きました。物件を見ていると、ああ、今の賃貸より立派だな、値段もこれくらいだったら借金しても無理せず返せるんじゃないか、など、いつの間にか、買うことありきでしか物事が考えられなくなっていました。なんせ、熱病ですから。DNAですから。

 

冷静になれたのは、実家に帰省したときです。この広々とした住空間、なんと素晴らしいのだろう、と。遮るものが何もなく、燦々と日が降り注ぎ、草花も生き生きと育っていました。洗濯物も速攻で乾きます。私が投下しようとしていた金額の半値でこの住環境が得られるなんて。。と。やがて、思考回路が蘇ってきました。

 

現在は、分譲マンション仕様の賃貸住宅に住んでいます。家賃はアホみたいに高いですが、他で節約し、貯蓄や投資を続けています。投資の勉強を始めてからは、不動産購入は投資の一つであり、アセットアロケーションに変更を加えるものである、という視点を持つようになりました。経理的には、手持資産以上の不動産をローンで買えば家計のバランスシート全体が大きくなる、資産内訳が変わり負債が増え資本が減る。現在は負債がないので、資産=資本になっています。

今のところ、熱病にかかりそうな気配はありませんが、再発した時は、この記事を読み返そうと思います。

ブログ始めて、よかったな(笑)。