人生もお金も海外分散する話

日常生活、海外生活、資産運用など思いつくまま語るブログ

初取材

4/10発売の日経ヴェリタス個人投資家の七転び八起き」に掲載されました。

 

取材を受けた経緯は以下の通りです。

1. インデックス投資女子のおぱるさんのリンク先から私を見つけた

 (おぱるさん、ありがとうございます。)

2. 取材条件に合致していた

 (1)女性投資ブロガーである(たまに投資のことも書いてるだけですが・・汗)

 (2)インデックスだけでなくアクティブファンドや個別株に投資している

 

取材の話を受けた時は、初心者の私がなぜ?と本当にビックリしましたが、上記に加え、米国連続増配銘柄に投資している点も記者さんのアンテナにひっかかったようです。

 

”七転び八起き”というタイトルが示す通り、これは個人投資家が悩みながら投資を実践していく姿を描いたコーナーです。20代の頃の失敗談も記事になっており、お恥ずかしい限りですが、それも自分史の一部であり、取材を通じて自らを振り返ることが出来、とてもいい経験をさせて頂きました。記者さんには深く感謝致します。

運用成績 2016/4/3

さて3月の成績はいかに。(米国系の騰落率は購入通貨のUSDベース)

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■国内ETF

相変わらずダメダメです。貸株金利も0.25%→0.1%に下がりました。

■米国ETF

VTはかなり戻りました。PFFは実質プラス、毎月配当金あり。VYMは好調です。

投資信託

ひふみプラスは強い。3月半ば頃、日経平均下げてる時もプラスでした。

■米国個別株

ゴミ株は夏頃売却予定。ADPは雇用情勢を反映してか株価上昇中。10-K要チェック。

 

いろんな方がブログに書いていますが、米国企業の多くはDRIPs(Dividend Reinvestment Plans)を導入していて、株主は配当金を手数料なしで自動的に再投資し株式を増やすことが出来ます。日本ではまだ導入されていません。米国ETFも米国個別株も、四半期ごとに配当金が分配され、容赦なく税金が引かれます。その点、投資信託は配当再投資を選ぶことが出来るので有利ですよね。

*TLで指摘あり修正しました。Dividendは現金で受け取る場合でも再投資する場合でも課税対象です。

https://biz.yahoo.com/edu/ds/ir_ds10.ir.html

 

資産を雪だるま式に殖やすためには、配当金を再投資することが大事なのですが、私はまだ再投資に手をつけていません。ETFと米国個別株をどのような割合で持つか決めかねているためですが、ETFは5本まで、個別株を10銘柄(財務諸表を時々チェックするためにはこのくらいが限界)、あまり被らないように組み合わせたいなと。現在リスク資産の6割はVTですが、この割合を減らし、サテライトETFに分散する予定。

 

私の投資目的は、老後資金形成というより、60まで働かない、または働けない場合に備えて、資産を増やすことにあります。リスク資産を25%とし、100%株式で運用していますが、株式運用を実践していくうちに、株主重視の文化が根付いている米国、なかでも米国の連続増配株に気持ちが傾きつつあります。初心者なので、気持ちがコロコロ変わる可能性も大いにありますが、今はまだ、ガチガチに決める必要もないでしょうから、自己責任で気楽な気持ちでやっていこうと思ってます。

米国アパートの郵便受けとNetflixの話

米国在住時代の話を一つご紹介します。

アメリカのアパートの郵便受けはちょっと変わっています。写真がないかなと思ってググっていたら、詳しく書かれたブログを発見しました。

便利なアメリカのアパートの郵便受けjapankansas.wordpress.com

(aiさん、リンクの許可ありがとうございました)

このブログにあるように、郵便屋さんはアパートにやってきて、ガバッと、全居住者の郵便受けを開けることが出来ます。(居住者は自分のBOXだけを鍵で開けるようになってます。)OUTGOING MAILというBOXがまた便利で、ポストまで行かなくても郵便物を出すことが出来ます。郵便物の受取と出状が1カ所で可能なんですね。

 

それと、Netflixがどう結びつくのか。

 

郵便受けに、Netflixのちらしがよく入るようになり、これは安いし便利と思い、すぐに利用を開始しました。当時は、DVDを借りて(1ヶ月に数ドルの定額を支払い数本まとめて借りる)、好きな時に返却袋に入れて送り返す、というシンプルなスタイルが主流でした。数ヶ月が過ぎたある日、アパートで郵便屋さんの仕分け作業をたまたま目にした時、なんと、居住者のほとんどの郵便受けに、見覚えのある、Netflixの赤い袋が投入されていました。

オンラインストリームサービスも開始されてはいましたが、先述の便利な郵便受け事情もあり、DVDを借りて返すほうが、手軽で手早かったのです。むしろネット環境がイマイチで、2007年頃日本では既に光ファイバー100MBが当たり前でしたが、アメリカはまだADSLが主流でした。

 

Wikipediaによると、2007年には通算10億枚のDVDを出荷したそうですが、まさに、その時代を目の当たりにしていました。当時の売上高は12億ドルでした。その後ビジネスの主軸をストリーミングサービスに変え、リーマンショックを物ともせず、2015年には売上高68億ドルを達成。メガ企業へと成長を遂げていきました。

(このサービスは受けるに違いないと確信していた私でしたが、投資することまでは思いつかなかったんですねぇ、ははは。買ってたら今頃は、ねぇ。)

 

アメリカ人が株の投資に熱心なのは、時代を作る巨大企業が自国で生まれるのをいくつも見てきたからかもしれませんね。

米国ETF/個別株について語る会を開催してみた

米国ETFと米国個別株に興味のある私。しかし、そんなテーマで話す機会がない。なければ作ろう、ということで、経験者の方々にお声掛けしてオフ会を開催しました。質問や話したいテーマが山ほどあり、私はひたすら喋りまくってました。これまでオフ会の幹事はいくつかやってきましたが、ガッツリ投資話をするのは初めてだったかも。主には以下のような話をしていました。

 

マネックス証券の使い勝手、ネット証券各社の手数料について

・投資タイミングや回数について

・個別株選択のための参考サイトや参考指標について

ETF/個別株の割合について

・世界分散投資とグローバル企業について

・ディフェンシブ、ヘルスケア、エネルギーなどセクター別投資

・コア・サテライト戦略

・ワイド・モート企業

・米国の連続高配当株について

・ダウの犬、Dividend Aristrocratsについて

・米国個別株が強い理由

・米人が実践する企業情報検索方法

・米国でも日本でも身近にあるグロース株

・FANG系の終焉

 

その他雑談では、米国アパートの郵便受けがどうなっているかや、米国給与や確定申告の書類がどういうものかを紹介したり、Verizon、Netflix、Chipotleなどの黎明期を見てきた話をするなど、こちらも参加者の興味をそそるような話題を提供出来たかなと思います。

 

私が一番悩んでいるのはETFと個別株の割合です。去年の12月に、モーニングスター社が開催するETFカンファレンスのセミナーに出席したのですが、バンガードのコアサテライトETF戦略や、SPDRの景気成長サイクルにおけるセクター別投資の話が気になっている一方、個別株をいくつか揃える投資方法にも興味があり、何が一番自分にとって心地いい投資方法かを模索中です。インデックスがメインで、遊びで個別株だなと思いながらも、もうちょっと遊んでもいいかな、とか(笑)。

 

米国Morningstar社のサイトでは各社の財務諸表にフリーアクセスでき、Net Income, PER, Operating Cashflow, Free Cashflow, ROICなどの増減を見ているという方のお話も伺いました。私が以前、個別株をBuy&Holdしている米人から学んだのは、財務諸表だけでなく、企業所在地の州の訴訟情報や、経営者交代のニュースに着目するなどでした。個人投資家がそこまでやるか、とは思いましたが、今読んでいる「世紀の空売り」という本によく似た話も出てきて(ニュースを拾いまくる)、時間を使える人ならそれもありかもな、とは思います。

 

どいうわけで、米国話で大いに盛り上がった夜でした。楽しかった!

外国人が喜ぶ東京のおすすめスポット

これまで何度か、仕事や遊びで東京を訪れた外国人を案内したことがあるのですが、有名な観光スポット以外で、私が必ず連れて行く場所が二つあります。それは、デパ地下と、文房具屋さんです。

 

日本を一言で表すなら、私が選ぶ言葉は、”バラエティ”。和洋中、といろんな国の食事が一般家庭の食卓にごく当たり前に並ぶのは日本くらいではないでしょうか。その食生活もあって、デパートの地下街に行けば、食材、調味料、惣菜、酒、スイーツ、それぞれの分野で無数の商品が所狭しと売られています。デパ地下に連れて行くと、大概の外国人はその品揃えに驚くのです(そもそも、デパートの地下に食材売り場があること自体に驚かれるのですが。。)。一番得意げに自慢するのはスィーツです。この繊細で美しい芸術のような作品を見てください!と、めちゃくちゃ自慢します(笑)。

 

そして、バラエティと言えば文房具。日本の豊富な品揃えは、世界に誇っていいものの一つだと思います。米国にいた頃、私が無性に恋しかったものは何と言っても日本の文房具でした。あちらにはSTAPLESという大型文具店があるのですが、なんかね、今ひとつなんです。芸がないというか、味わいがないというか、ただの大型ディスカウントショップみたいで、全く心が躍りません。それに比べて伊東屋東急ハンズでもLOFTでもいいのですが、いやー、ほんとにウキウキしますね、何時間でもいられます。

 

要は、自分が文房具好きということもあって連れて行くのですが、ツバメノートやフリクション蛍光ペンを家族のお土産にと買い求める人も意外と少なくありません。フリクションは欧米でも人気なので、予めお土産として指定する人もいるようです。また、東急ハンズもお連れすると喜ばれる場所の一つなのですが、デパ地下同様、テーマが広すぎて疲れるので、1日でデパ地下&東急ハンズという組み合わせはお勧めしません。

 

ちなみに、案内するのに苦労したのは築地のマグロの競りです。始まるのが朝5時なのですが、先着順のため、5時前から待つのです。その日は仕方なく六本木で夜明かしし、タクシーで移動。あまりにも眠くて、待つのにも疲れてしまい、苦労して行った割には大して喜ばれず(苦笑)。ああいうのは本物のガイドに任せた方がいいと思います。

おとなチャレンジ♪ 簿記2級 (T_T)

2/28(日)に簿記2級の試験を受けてきました。FP3級の試験が終わってすぐに勉強にとりかかったものの、1ヶ月の準備期間はあまりにも短すぎました。合格発表は4/1ですが、結果を待つまでもなく不合格だと思います。

 

簿記2級の試験は来年度から難しくなります。簿記1級の範囲だったリース取引、外貨建取引、税効果会計連結会計などが入ってきます。簿記の試験は年々難しくなっているのですが、出題範囲が増えて更に難しくなる前に取得したいと思い受験したものの、苦手な工業簿記が全く出来ず、玉砕しました。。。

 

試験は商業簿記が3問、工業簿記が2問の全5問。それぞれ20点満点で、70点以上取れれば合格です。簿記2級取得は年初に立てた今年の目標の一つでした。これくらいは持ってないと恥ずかしいなという気持ちがあり資格取得を目指したのですが、勉強自体は楽しいものではなく、嫌々勉強していました。会計全般を学びたい場合はビジネス会計検定のほうがいいかもしれません。キャッシュフローの読み方も学べます。

試験内容 | ビジネス会計検定試験 ~社会人・学生の会計リテラシー向上のために~

 

試験が終わって受験会場をあとにする時、後ろにいた受験生らが、「一生受かる気がしない。もうライフワークになりそう〜」と嘆いていました。過去問を解いていた感触からすると、今回の試験は実は簡単だったんじゃないかと思うのですが、私のように準備不足だったのでしょうね。

 

1ヶ月無駄にしたような後ろ向きな気分ですが、気持ちを切り替えて、次はFP2級の勉強に取りかかります。あと2ヶ月半しかないので厳しいかもしれませんが、少なくともこちらは前向きな気持ちで学べそうです。だめならその次もあるしね。気を取り直して頑張ります。

「29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた」を読んで

 

投資を始める前に読んでいたブログの一つが、ittinさんのブログでした。

独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ

彼女の本が出版されたということで、インデックス投資家界隈は大騒ぎになり、あれよあれよと書評ブログが投稿されました。私はすっかり出遅れてしまいましたが、遅ればせながら感想を書いておきたいと思います。ネタバレも含みますので、読みたいと思っている方はご注意を。

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①疑問1:一人暮らしで、そしてこの若さで、なぜ2000万も貯められたのか?

→就職する前からしっかり考えている。例えば、福利厚生に家賃補助のある会社を選んだのは、「固定費削減」の考え方が既にあったから、とのこと。

②疑問2:若いうちは節約より大事なことがあるのでは?

→節約してはいけないものとして、交際費、自己投資費、教育費を挙げている。人との交流や自己投資は、若い頃は特に大事ですね。ちゃんとツボを押さえてらっしゃる。

③疑問3:生活費の計算方法は?

→生命を維持するために最低限必要なコストを試算し、生存に必要なコスト、人生を楽しくするためのコスト、といった、自分なりの「ものさし」を持つ。ちなみに筆者の最低限必要なコストは1ヶ月あたり「家賃+4万円」、楽しむためのコストをプラスすると、家賃以外で7万から10万円程度、とのこと。

④疑問4:余計なお世話だが会社にバレても大丈夫か?

→別件で調べたようですが、就労規則に「副業・副収入を禁止する」文言がないことを確認済み。なお、確定申告の際は、印税分の住民税を普通徴収とすればより安全ですね。

 

他には、短期的な考えでは無駄な支出をしてしまう可能性が高い(いたた)、見直しをしない家計簿は意味がない(あいたた)などの耳の痛い話もありました。投資については、早めに投資を始めてお金に触れる時間が長くなる=学習する時間を増やすこと、○○向け商品とは○○に買ってもらいたい商品であり○○に当てはまる人が買っても儲かるとは限らない、金融機関にとって不都合な情報は極小文字で書いてあるので読み込むことが必要、など、ふむふむと頷ける箇所も数多かったです。

 

一言で言うと、「自分が20代の時に出会いたかった本」であり、若い方にはぜひ読んでもらいたい本であります。会社の本棚にこっそり献本しようかな(笑)。